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沢口真生氏のCU-55試用テストレポート


沢口音楽工房代表Mick SAWAGUCHI

  2011
11月のInterBEEにて、三研ブースに2012年夏リリース予定という小型マイクのモックアップが展示してあり私は、なかな良い印象を持ちました。試作機が出来上がったので2012年の3月末に私のホームベースである三鷹駅前のJAZZ CLUB UNAM Mick でピアノトリオのピアノ録音にテストしてみました。
 結論から言えば、アコースティック楽器ならどれでもその持ち味を捉えることのできるHD録音時代にマッチしたマイクに仕上がっていると思います。広帯域マイクに比べ、20kHz以上は、そんなに延びていないとのことですが、中高域のレスポンスのよさは、ピアノやAGtDrumsPerなどに向いていると感じました。
 私は、三研
CO-100Kを好んで使用していますが、ライブだと全指向性のためドラムのフィルやソロなどでかぶりが大きくなってしまいます。なんとか同じような音質で単一指向性のマイクが登場しないかと昨年から各社のマイクを様々なテストしましたが、なかなか意図に合うマイクに出会いませんでした。CO-100K同様ハイゲイン出力(-20 dB程度)なので他の楽器からのかぶりを抑制し、また三研の伝統的な特徴である背面特性の整った音は、ライブ録音での「かぶり」も汚れないこともメリットです。
 本
CU-55は、そうした私の意図を反映したマイクとしてスタジオやライブで有用なマイクだと思います。コスト的にも入手しやすい設定を予定しているとのことで、これもユーザーには嬉しい点ですね。