スキージャンプをWMS-5でサラウンド収音
●株式会社ACTECH 宮澤様による白馬ジャンプ競技場でのWMS-5のレポート


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白馬ジャンプ競技場ラージヒルの中継でディスクリートによる5.1chサラウンドの収録で「WMS-5」を使わせていただきました。
マイクポジションとしては最上部、スタート地点のサラウンドベースとし、L,C,R,Ls,Rsと5chピックアップしましたがセンターチャンネルはLRに完全にダイバージェンスしました。
音質的には非常に好印象を持ちました。実際他のサラウンドマイクというものも使ったことも無いですし、サラウンド収録自体もあまり経験の無いためうまく表現できませんが、全域において「空気感」とも申しますでしょうか?臨場感があったようにおもいます。今回は完全にベース的な使い方をしてしまいましたが、後にプレビューした感じだと、もっと対音源に(今回の場合選手)オンマイクで使用しよりアクティブにサラウンドを表現すれば良かったと思いました。「WMS-5」だとそれも可能だと感じました。
また、使い勝手的にもマイク自体もコンパクトですし重量も軽くジャマーを含めアクセサリーも豊富ですし、こういった屋外スポーツ中継にも最適かと思います。
実は本番日は非常に天気が良かったのですが、前日のリハーサル時は季節はずれの大雨、暴風で大変な天気で、さすがに「WMS-5」はセットせず、マイクは回収しました。残念ながらそういった意味での耐久テスト?的なものは出来ませんでした。そこで本来ならラージヒルのオフィシャルトレーニングが入る予定もキャンセルとなってしまいましたが、そんな中で回線は附線してありかなりしけった状態にもかかわらずそういったノイズの発生もありませんでした。
コスト面も含めトータルで「WMS-5」はサラウンドマイクとしては非常に使いやすいマイクという印象を持ちました。
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