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CUW-180を使って

X-Yステレオマイクロホン CUW-180

 
CUW-180は角度可変の二つのカーディオイドカプセルを配置したX-Yステレオマイクである。

●X-Yマイキングの利点

1ch、2chの各マイクの振動膜面は角度にかかわらず常に同一軸上になるように設計されているのでマイク間に音波の到達時間差が発生しない。ゆえにどの開き角度においてもL,R間に位相ずれを起こさない。
2本のX-Yマイクの一方をフロント用、他方をリア用にレイアウトする方法をDouble X-Y メソッドと言う。

フロントL,R間 またリアL,R間の位相はずれることがないので明瞭な音が確保できる。

フロント2ch と リア2chの間には約21cmの距離がある。このマイク間距離によりフロント音群とリア音群が構成される。これらをサラウンドモニタースピーカで再生したときスペース感が現れる。この距離はアンビエントクロスのマイク間距離とほぼ等しい。

CUW-180 サラウンドシステム

 
 さらにハードセンター用に小型ラインマイクアレーマイク CS-1eを設置する方法があり、2本のCUW-180,1本のCS-1eをひとつのホールディングマウントにセットする。

センター用マイクにラインアレイを選ぶ理由はフロントL,Rとのオーバーラップを出来る限り無くしセンター音の独立性を確保するためである。

CUW-180 サラウンドシステムの特長はL,C,R,RS,LSの5本のマイク音像がきれいにつながりデッドポイントがなく正確な定位を保てることである。

なお、CUW-180の2ch間の角度は設定可変で、フロント、リアそれぞれ異なる角度を選べる。


フィールド録音エンジニア 土方氏によるCUW-180サラウンド録音レポートはこちら